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67 枯れた名無しの水平思考[age]2006/09/15(金) 23 50 18 ID Svn3z1YN0 都市占領 するっと終わった。 途中 緑国を盾にロケット砲打ち込んで 最後は自軍を盾にロケット砲打って、自走砲で司令部陥落。 さて、次は「対人海戦術」
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作詞:とあ 作曲:とあ 編曲:とあ 歌:MAYU 翻譯:セキ 若在牽起手後告別 甜得就快融化的美夢 轉眼便碎裂消散 將其糟蹋的是 你的失敗? 那就是本願嗎? 無法尋到紅線 亦尋不到青鳥 越發增加的不安也好 無法填補的時間亦然 全都化為泡沫消失無蹤 確實明白的吧 已然察覺到 就算不說出口也不要緊的 不過 可要永遠當個好孩子 吶 若是在牽起手之後相互道別 花園之中 淺色的夢 崩解碎散 我醒了過來 無法將其抵消的是 我的失敗? 那就是本願吧 紅線被斷了開來 青鳥亦逃脫離去 徒勞的期待也好 無趣的悲觀亦然 全都化為泡沫消失無蹤 是知曉一切的吧 已然明白的 淚水止不住地流下 可是 仍要繼續當個好孩子 吶 若是在牽起手之後相互道別 紅色和藍色 皆無法消除 白色和黑色 亦無法抹上 我也好 你也好 謊言也是 理想亦然 全都化為泡沫消失無蹤 已經結束了吧 感到開心嗎? 能夠安心了吧? 吶 確實是笑了吧? 在最後的最後 牽起手來 永遠向前方展望吧 會一直在一起的 淚水無法停下呢 你看 會繼續做個好孩子喔? 吶 若是在牽起手之後相互道別 啦、啦啦啦啦啦、、、
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憂以外からメールをもらうなんてどれくらいぶりだろうか、 そんなことを思いながらメールを開く。 メールの内容はこうだった。 『今から桜高の音楽室へ来い 律』 唯 ・・・・? ただそっけなくそう書かれたメールには唯は疑問をいだいた。 何故今更律は自分を高校の音楽室へ招いたのか。 唯はそんな疑問を抱くと、とりあえず顔を洗おうとトイレへと向かう。 バシャーン! トイレの洗面台で顔を洗い流すと、鏡にふと自分の顔が映った。 唯はじっとそれを見つめる。 それはあの自分を捨てた日の唯のように顔は痩せて 目の下にはクマがある何ら変わらない唯の姿だった。 だが一つ、大きく異なる点があった。 それは目の輝きだった。 唯の目はあの日のように決してくすんではおらず、 光さえ差していた。 唯(今なら、胸を張ってみんなに会える・・・・・!) 唯はそう思うと、鏡を振り返り、音楽室にあるギー太を 取りに帰ると、急いで桜高へと向かった。 唯 はぁ・・・・はぁ・・・ もう何度目になるか分からないこの道をひたすら全力で唯は走っていた。 ここでの思い出はたくさんある・・・・。 希望で満ち溢れながら、何をすればいいのかわからなかった入学式・・・ 自分の場所をようやく見つけられた二年生の文化祭・・・ あの日不安に押しつぶされそうになり楽器屋で律から逃げ出した日・・・ ・・・・・ ここを走るときはいつでもいい思い出ばかりではなかった。 でも、ここを走るときはいずれにせよ自分が変わるときだった。 そして今回もまた・・・・・自分を変える! 唯はそんなことを思いながらあの道を全力で走る。 服は乱れていたが、そんなことまるで気にしなかった。 夕日は唯を後押しするかのように、背中を優しく、暖かく照らした。 桜高に着いたのはそれから約十分後だった。 懐かしい桜高の校舎・・・。 校舎の片面は夕日がちょうどよく当たっていて、 橙色に映えていて、とてもきれいだった。 あの自分を捨てた日以来ここに近づくことはもうなかった。 いや、無意識のうちに近づかなかった、・・・近づけなかった。 だって、ここに来ると自分が今から逃げていることにいつも 向き合わさせられそうだったから。 この場所がすごく怖かった・・・・・。 唯は少し震えると、深く息を吐いた。 ふぅーッ・・・・ そうして覚悟を決めた唯は校内へと足を踏み入れた。 校内に入ると中はまるで人の気配がしなかった。 静まり返る校内に唯は不安を感じ始めた。 校内のいたるところに懐かしさを感じていたかったが、 不安がそれらをかき消してしまっていた。 本当に自分はここに来てよかったのだろうか? あのそっけない文面は自分を騙していることを あらわしていたのだろうか? 唯はまたも不安に陥る。 確かに唯がこれまで律にしたことを考えると、 ありえなくも無い話ではあった。 今の唯にはそんな気は微塵も無いが、 かつて律に硫酸を浴びせて気持ちを満たそうとしていた自分がいた。 『さぁ・・・りっちゃん・・その苦しむ顔もっと見せてよ!・・・』 今思うと自分のことなのにゾクッと寒気さえ覚える。 だから律たちが例え鉄パイプやその他諸々の凶器を 持って、部室で待っていても全くおかしくない話だった。 ・・・・・・ 不安に陥る唯の背中を、もう半分まで迫った夜が怪しく照らす。 唯はウサギと亀の置物が在る階段を上ると、 音楽室の前に立ち尽くしていた。 音楽室へ着くまでに唯の気持ちはすっかり不安に支配されていた。 ここ何年かの経験で唯には物事を深く考えすぎて、 心配しすぎる癖がすっかり身にしみこんでいた。 でも、どうしてだかここに来なくてはいけない気はしていた。 唯はまた深く息を吐いて覚悟を決めると、音楽室のドアを開いた。 ガチャ ブワッ! 音楽室を開けた唯を、突然それまでとは明らかに性質が違う 不思議な空気が突然包み込んだ。 この懐かしくて甘い匂い―――――紅茶の匂いだ・・・・ 唯は予想と反する出来事に混乱する。 中ではHTTのメンバーがお茶を囲んでいた。 顧問のさわ子までいる。 私がずっと望んでいた日常・・・・・・ 唯は呆然とし、その場から動くことができなくなった。 またこれがいつか見た軽音部の幻ではないかと思い、目をこする。 でも・・・・もう幻じゃない! すると、紬が唯にやさしく声をかける。 紬「さぁ、紅茶冷めないうちに唯ちゃんも座って。」 ムギちゃん。 いつものように紬が唯にお菓子とお茶を勧めた。 いつも優しくてぽわぽわしているムギちゃん。 私やりっちゃんがふざけていても、横で笑っていてくれた・・・。 しかし、呆然とする唯にその声はよく届いていなかった。 すると、今度は律が茶化すように声をかける。 律「おい唯! 今日はチーズケーキだぞぉ~ あっ! いらないなら私がもらってあげようか?」ニカッ りっちゃん。 いつものように律がボォーッとしてる唯を茶化す。 いつも元気で明るいりっちゃん。 私がりっちゃんに悪乗りして、よく二人でふざけたっけ・・・。 すると、調子に乗る律に澪が鉄建制裁を下す。 澪「調子に乗りすぎだッ!」 ゴツッ! 律「痛ぇ!」 澪ちゃん。 いつもクールだけど本当は恥ずかしがり屋の澪ちゃん。 私やりっちゃんがふざけがすぎると、よく注意してくれたっけ・・・。 すると、ぐだぐだになる先輩を横目に梓が立ち上がり、 唯のもとへ寄ってくると手を引いた。 梓「先輩っ! そこに立ってないで早く座りましょうよ♪」 いつも真面目だけど、ちいさくてかわいいあずにゃん。 後輩なのにいつも積極的に練習をしよう、と呼びかけていた・・・。 梓に手を引かれ、少しよろつきながら唯は梓に身をまかせる。 そうして、唯はようやく席に着いた。 席についてなお気がいまいち戻らない唯に再び紬が 今度は軽く肩を叩きながら言う。 紬「・・・はい、これ唯ちゃんの分。」 紬がケーキと紅茶を唯の前のテーブルに並べた。 肩を叩かれた唯はハッとすると、目の前の光景を 改めて確認した。 そこには、律や澪、梓、紬の四人が楽しそうに笑い合っている姿があった。 ずっとずっと探し続けてきた答えが―――― 紬「・・・・・唯ちゃん?」 前の景色に見入ってしまう唯に紬が心配そうに声をかける。 すると、それを見ていた唯の横に座っていた律が唯の前の テーブルをコンコンと叩きながら少し強めに唯に呼びかける。 律「・・・・おいっ! 唯!」 ハッ! またも唯は誰かによって気を取り戻させられる。 そして、唯はふと自分の下にあるお菓子と紅茶に目がいく。 チーズケーキと紅茶・・・・ いつもお菓子と紅茶をみんなで囲んだ日々。 唯「ふふっ・・・・」 そんなことを思うと、思わず笑顔がこぼれた。 小さく笑う唯に律が嬉しそうに言う。 律「どうした? 食べないのか?」 唯は律にすすめられると、静かに横に並べられたフォークを手に取ると、 チーズケーキを一口大に切る。 パクッ・・・・ 唯が恐る恐るケーキを口に運ぶ。 そのケーキはとても甘くて、本当に美味しかった。 でも、なんだろう・・・・ この美味しさは味とかの次元ではないように思える・・・。 唯は体中が熱くなるのを感じた。 なんだろう、このこみ上げてくる感じは・・・・ ポタッ 唯の目から――――――――涙が落ちる。 その涙は紅茶のティーカップの中にきれいに落ちた。 唯の二年分の思いが溢れ出す。 また一口 ポタッ また一口 ポタッ 何口食べても、涙は止まることはなかった。 律「・・・・うまいか?」 律が包み込むように優しくたずねる。 唯「・・・・おいしいよぉ・・・りっぢゃん・・・」グスン あの日からずっと一人で戦い続けたきた。 もう泣かないって決めた日から、ずっとずっと一人だった。 本当に苦しかった。 ずっと出口の無いトンネルを彷徨っているみたいで・・・。 私・・・やっと・・・・・ここに帰って来れたんだ。 唯の今までの緊張の糸がプツリと切れた。 唯の目からは大粒の涙が流れていた。 そんな唯を一同は優しく見守る。 唯は涙で顔をぐちゃぐちゃにしながらも、必死に話した。 唯「わっ・・・私・・ずっと・・・ずっと辛かった・・・ 誰も助けてくれなくて・・・・、それで・・・それで・・」グスン ギュッ 隣に座っていた律が唯を強く抱きしめる。 いつか澪に自分がしてもらったかのように・・・・。 律「もう・・・いいんだよ、唯・・ お前は本当によく・・・・頑張ったよ・・」 律は唯の耳元で優しく囁いた。 律の肩は唯の涙でいっぱいだった。 唯「うぅ・・・う、うあぁぁぁぁ~ん!!」グスン 唯は律の肩の上で思いっきり泣く。 まるでこの二年間の思いをぶつけるかのように。 この退屈で、さびしくて、苦しくて、辛かった全てを吐き出すように。 唯の泣く声はそのあと何時間も止むことはなかった。 みんなはそれをただずっと暖かく見守った。 何時間か経つと、唯の涙はようやく引いていった。 唯は場所を移して、部室の窓際に一人すわっていた。 それでもまだ、立ち上がることはできなかった。 すると不意に、 律「なんだ唯? 何泣いてんだよ、あ! 澪にいじめられたか?」 澪「私はそんなことしていない!」 律「あ! 澪が怒ったぞ~。 逃げろ~!」 紬「もう、りっちゃんったら・・・」 梓「先輩! ライブも近いので練習しましょうよ!」 ―――――あの自分を捨てた日に見た、あの軽音部の幻・・・・ 律「しょうがねぇなぁ、練習するか! ほら、唯も泣いてないで練習しようぜ」 律はあのときと同じようにまた優しく手を差し伸べる。 唯はおそるおそる、涙を拭き続けた右手を律の方にのばす。 ガチッ! ――――――――今度はしっかり・・・掴めた! 唯の右手はあの幻のように空回りすることなく、 しっかりと律の右手に掴まる。 まるであのころの自分を払拭するように。 そして唯は立ち上がる前に、律の右手に掴まりながら 俯いて律にたずねる。 唯「ねぇ・・りっちゃん・・・・私のこと、怒ってない?」 すると律はキョンとした顔をする。 律「・・・・なに言ってんだよ? 私は唯のこと・・・ずっと大好きだよッ♪」ニコッ 律は満面の笑みを浮かべてそう言った。 唯はそんな律の答えに、泣いてしまっては 何も伝わらないと思い、 唯 えへへっ ―――――目にまだ涙を浮かべながら、満面の笑みで応えた。 律は唯を引っ張って立たせると、みんなが楽器を持って待っている ところへ行き、ドラムの準備を整えた。 唯は急いでギー太を取り出すと、みんなが待つところへ急ぐ。 唯が持ち場に着くと、しばしの沈黙が続く。 ・・・・・・ 律「1、2!」 特に何の曲を演奏するか決めたわけでもないのに、 律が突然ドラムカウントを始める。 ・・・でももちろんみんな何の曲を演奏するかはわかっていた。 曲目は―――――――ふわふわ時間 こうして四人の奏でる楽曲は夜の桜高に響き渡る。 ジャーン! 数分後、全身全霊を込めた演奏が終わり、決めていたかのように みんなが真ん中を向く。 ふふっ・・・ みんながそれぞれの顔を見て笑い出す。 何がおかしいのかはわからなかったが、笑いがこみ上げてきた。 すると律がドラムの椅子から立ち上がると張り切るように 両手を掲げて言う。 律「おっしゃー! このまま武道館に一直線だぁ!!」 梓「・・・まずは練習ですよ!」 澪「そうだぞ律! まだまだ道は長いぞ~」 紬「ゆっくり私たちらしくいきましょう!」ニコッ こんな日常がずっと、ずっと続くといいな・・・ ずっと・・・ずっと・・ 数ヵ月後、再び桜高音楽室。 律「おぉ~い! 唯、みんな待ってるんだから早く!」 唯「待ってよぉ~、りっちゃぁ~ん!」 あの日以来、唯たちはバンドとして本格的に動き始めて、 それぞれが大学に通いながら、今や月に一度ライブを行う程に発展していた。 ちなみに、あの後唯が和と憂ともうまく和解したことは言うまでもない。 そして数ヶ月に一度、さわ子先生の許可を得てこの音楽室を 借りては、お菓子を囲みながら練習する日を設けていた。 今日は練習の終わりに律が突然それぞれの楽器を持って みんなで写真を撮ろうと持ちかけてきたのだった。 唯「なんか・・ギー太がケースから出なくってぇ~・・・」 唯がギー太を出すのに苦戦していると、ふとギターケースの 隙間から一枚の写真が落ちてきた。 それは、退部した大学の軽音サークルで撮った一枚だった。 その中の唯の目はどことなく悲しそうだった。 ・・・・・ビリッ 唯は少しそれに目を落とすと静かに,写真を破り捨てた。 唯「さようなら」 唯が小さくこぼすと、また律が冗談交じりに怒る声がする。 律「もう! 写真撮っちゃうからな!」 唯「あぁ! 待ってよっ!」 唯はギー太を素早く取り出すと、律たちの待つ場所へと走った。 カシャ 軽音部は今日も幸せです。 END 補足 ※女Aはどうなったの・唯が大学裏でボコッた女どうなったんだあれ? (残念ながら生きてます。唯は復讐の中で人は殺していません。) ※ところで和は? (あの後唯と和解したってことでお願いします。ちなみに自殺はしてませんし、元気です。) ※あの後唯はサークルを抜けたものの、大学で平和に過ごせているのだろうか (きっとあのサークルをやめれたことで、唯の黒い一面は完全になくなったので、友達を作って楽しくやっているでしょう。) ※唯はレイプされてたの? (想像にお任せします。) ※りっちゃんは硫酸で服を溶かされて裸で家まで運ばれたのか… (それはきっと澪か誰かが羽織っていた上着をきせるとか・・・きっと、なにかしらの処置はしました。) 戻る
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女A「また? 何度言えばわかるの平沢さん」 女A「カッティングのところは軽くワウ入れろって言ったわよね? あと、Bメロのところシャッフル気味になってたわよ!」 唯「ご、ごめんなさい・・・」 唯は一昨年、無事に桜高を卒業して大学に進学した。 推薦で大学が決まった澪に毎日勉強を教わって、唯が合格した と言うとみんなが驚くレベルの大学に入学した。 男A「もうよしてやれよ。 そいつ何言ったってすぐ忘れんだぜ。 ごめんね~唯ちゃん、唯ちゃんはずっとCだけ弾いててくれれば いいからね~。 あ! Cってわかるかな~?」 アッハッハッハ~ 音楽室の中は笑いがこだました。 唯「わかります・・・」 唯は真っ赤になった顔を隠すようにうつむいて、声を震わせて答えた。 それもそのはず、唯は高校時代からギターを直感で弾いていた。 しかし、大学に入ると音楽理論や機材の使い方など、ミュートやチョーキングも 知らずにやってきた唯にとっては全く別次元の要素が必要とされてきたのだった。 そして、そんな唯は恰好のいじめの標的だった。 サークルに入ってもう一年になるが、いじめは日々エスカレートしていた。 男A「じゃあ唯ちゃん、俺たちそろそろ帰るから機材の片付けと掃除よろしく。 彼氏のギー太君と協力して頑張ってね~。」 男Aは唯の髪の毛を掴んで皮肉たっぷりに言った。 唯「・・・・・・」 男A「んだよ! 無視かよ!」 男B「おい、そんなのどーでもいいじゃん、早く行こうぜ。」 男Aは舌打ちをして、乱暴に髪の毛から手を離すと足早に仲間を連れて 音楽室を後にした。 片づけを終え、音楽室に一人残る唯。 外の夕日が音楽室を黄昏色に染め、切なさを醸し出している。 唯「ねぇ、ギー太・・。 私・・これでいいのかな?」 唯はしゃがみこむと壁に立てかけてあるギー太に投げかけた。 目からは大粒の涙がこぼれている。 唯「音楽って・・も、もっと楽しいものだったよね? いつからだろ、苦しくなったのは・・」グスン 唯「ねぇ、ギー太・・、何とか言ってよぉ・・」 唯はそのままギー太に倒れ掛かるように泣き崩れた。 10分、15分、20分と唯が泣き止むことはなかった。 静かな音楽室の中に唯の泣き声が永遠響いた。 唯が再び起き上がるころには、夕日が水平線まで差し掛かっていた。 沈みかかる夕日は一層切なさを演出した。 唯「グスン、・・グスン・・」 ふと唯は床に一枚の封筒が落ちていることに気づいた。 おそらくさっきギー太に倒れかかったときにギターケースのポケットから 落ちたものだろう。 唯「?・・・あっ!」 それは卒業式の日に澪がHTTのメンバーに配った三年間分の写真だった。 HTTのメンバーとは卒業して以来連絡を取れなくなっていた。 いくら唯から連絡をしても誰にも通じることはなかった。 しかし、唯はおもむろにそれを開くと、中の写真を手に取った。 唯「これは一番最初の写真だ・・。 みんなが翼をくださいを演奏してくれて、あんまり上手じゃ無かったけど それで入部しようと思ったんだ・・」 唯「これは合宿のとき・・。 ムギちゃんの別荘でみんなでお泊りして・・・」 唯「これは・・・あずにゃんが入ってきたときだ・・ 猫耳とかつけ合って遊んだなあ・・・楽しかったなぁ、あのころ」 唯は遠くを見るような目で呟いた。 唯「また会いたいよぉ・・・澪ちゃん、りっちゃん・・ムギちゃん、あずにゃん・・」 唯は体操座りのまま顔を伏せて、再び泣き出した。 唯(すぐに思い出せる、私が入部したときのこと、ギー太を買ったときのこと、学祭でライブ をしたこと、クリスマス会をしたこと、あずにゃんが入ってきたときのこと・・・ お茶を飲んで、練習して、「また明日!」で別れる、ただそれだけの当たり前の日々が あんなに幸せだったんだ・・・。) 夕日の最後の一光が音楽室を照らす。 目に涙を溜めた唯が顔を上げると、そこに映し出されていたのは、かつての軽音部の姿だった。 律「なんだ唯? 何泣いてんだよ、あ! 澪にいじめられたか?」 澪「私はそんなことしていない!」 律「あ! 澪が怒ったぞ~。 逃げろ~!」 紬「もう、りっちゃんったら・・・」 梓「先輩! ライブも近いので練習しましょうよ!」 お茶を飲みながら律がふざけて澪を怒らせる、紬は横でニコニコ笑っていて、梓は練習をしようと必死に みんなを説得する。 ただこれだけだった。 これが唯の望む全てだった。 律「しょうがねぇなぁ、練習するか! ほら、唯も泣いてないで練習しようぜ」 律が手を差し出す。唯はその手に掴まろうと手を伸ばすが、 その手は空しくも空を切り唯は少しよろつく。 律「なぁにやってんだよ! ほら」 唯「えへへ・・」 唯がもう一度律に掴まろうと目をこすると、そこは機材が散らかった退屈な音楽室に戻っていた。 唯が一人ぼっちの音楽室に。 唯(どうして・・?、あのときみたいにみんなでいたいだけなのに・・・。、 私がこんなに苦しんでいるのになんで誰も応えてくれないの・・・?) 事実HTTのメンバーはいくら今の唯が助けを求めても決して応えてはくれなかった。 唯「カミサマ・・私欲張ってないよね・・・?」 唯がそう呟いたとき、夕日の最後の一光が闇に飲まれた。 唯はその後そのまま壁にもたれ掛かって寝てしまい、 気づいたのは夜10時頃だった。 唯「ん・・・んん・・」 唯はのびをすると、携帯を開いて時計を確認した。 唯「帰ろうかな・・・」 唯は泣きすぎでかゆくなった目のまわりを掻きながらギー太を連れて音楽室を去った。 唯はとりあえず涙でベトベトになってしまった顔を洗おうと、学校のトイレに入った。 顔を流した後、鏡でふと自分の顔を見た。 自分の顔をこうやって見るのは、サークルの先輩に顔のことをバカにされたことも あって、ここ一年ぶりくらいだった。 唯(・・・!) そこには、唯がさっきまで見ていた写真とはまるで別人の平沢唯が映っていた。 丸かった顔は痩せ細り、目の下には大きなクマがあった。 そしてなにより、悲しそうな顔をしていた。 唯はかつての自分を仰いだ。 音楽室でお菓子とお茶を囲んでいた自分。 ギターのコードを必死に覚える自分。 りっちゃんと海でじゃれあう自分。 ステージの上でスポットライトを浴びて演奏する自分。 どれも眩しすぎた。 唯(私はもうHTTの平沢唯じゃないんだ。 全くの別人なんだ。 今の私にはもうHTTを名乗る資格なんてないんだ。) 唯は自分にこう言い聞かせた。 今の惨めな自分にはこれが過去の平沢唯の続きであってほしくはなかった。 そして何より、HTTのみんなに申し訳ないと思った。 しかし、それと同時に自分を無視する 現在のHTTのメンバーに対する憎悪さえ芽生え始めていた。 唯「さようなら」 唯は目に涙を溜めて鏡に向かってこう呟いた。 唯は鏡を振り返り、千鳥足で夜の街の闇に溶けていった。 こうして唯は自分を捨てた。 第一章 完 自分を捨てたあの日から一年が経った。 男C「おい、奴隷! シールドまだ直ってねぇのかよ」 男がいらいらしながら、怒鳴りつける。 唯「すいません・・・・」 女B「お菓子まだ~?」 唯「すいません・・・、すぐに・・・」 唯はあの日以来先輩たちにもっと従順になった。 いつしかギターも持たせてもらえなくなり、今では「奴隷」として雑用をこなす日々。 でもそれでよかった。 今の唯にとっては今など何の価値も無かった。 過去を望めば望むほど自分が惨めになっていくことに耐えられなかった。 なんどか自殺も考えたが、結局できなかった。 自分一人では何もできないと、余計に惨めになるだけだった。 そして、あの日以来一度も泣いてもいない。 唯「シールド、ギター弦・・・」 今日もまた注文を繰り返しながら街へ向かう。 最寄の楽器店である「10GIA」に着いたのはそれから10分後だった。 店内に入るといつもふと思う。 唯(ここで初めてギー太と出会ったんだけど、すごく高くて、みんなでバイトしたなぁ・・。 あと、あずにゃんとギー太のメンテにも来たっけ・・・) 唯「へへっ・・・」 唯は小さく笑うと、シールド置き場へ急いだ。 しばらくして、注文の品々を腕に抱えた唯はレジに向かった。 唯(今日の店員さんはあの時ギー太をメンテしてくれた人だ・・・) かつての出来事を今に重ねることが唯の毎日のちょっとした楽しみだった。 しかし、それと同時にHTTのメンバーへの憎悪は日々積もっていった。 不意に、 ?「もう一声~!! もう一声!」 店員「勘弁してください、お客さん・・。」 唯がちょうどレジに品々を置いたとき、店内の遠方から何かを値切る声がきこえた。 どこかで聞いたあの声・・・・ 唯がハッと後ろを振り返るとそこにいたのは、 田井中律 その人だった。 律「いいじゃん! ドラムスティックなんてぇ~。安いもんだろ?」 店員「だからこっちはもう10%も値引いてるじゃないですか~」 律「まだ全然高いの! そんなこと言ってると、ムギに言いつけちゃうぞ~」 店員「うっ・・・」 唯は一瞬混乱した。 毎日のように頭の中で会っていた律の実物がそこにいる。 どこか不思議な感覚だった。 すると、 律「・・・・あれ!? 唯だよね!?」 唯 ビクッ!! 律は唯に気づくと近くまでやってきた。 唯は知らないふりをしてレジの方を向きなおした。 律はいつもの調子で馴れ馴れしく話しかけてきた。 律「やっぱり唯だぁ! 久しぶり~!」 唯「・・・・違います。」 唯(あんな奴は知らない知らない知らない知らない知らない 知らない知らない知らない知らない知らない知らない 知らない知らない知らない知らない知らない知らない。) 唯はこの上なく嬉しかった。 夢にまで見た律が目の前にいる。 でも、同時に許せなかった。 私が助けを求めてもまるで反応しなかったくせに憮然として話しかけてくる律が。 律「? 何言ってんだよ! ゆ~い!」 唯「・・・・」 唯は代金を支払うとさっさとその場を去ろうとした。 律はそんな唯の肩を後ろから掴むと一言言った。 律「今度HTT再結成するんだ! もちろん唯も来いよ。」 え? ぴたりと唯の足が止まった。 その一言を何年間待っていただろうか。 どんな思いで待ち続けただろうか・・・。 唯「もう私に関わらないで・・・」 唯はこぼすように言った。 律「なぁ、どうしたんだよ。なんかあったのか?」 近づいてくる律に唯は恐怖さえ覚えた。 唯「来ないで!!」 律の手を肩から乱暴に払うと、こんな大声何年ぶりだろうか、というくらいの 声で叫び、唯は店から走って出て行ってしまった。 律は呆然としてそのうしろ姿を眺めていた。 ハッ ハッ 入学式といつかの文化祭のときに走った道を息を切らせてまた走る。 唯(本当はすぐにでもりっちゃんの胸に飛び込みたかったよ。 でもね、こう言わないと今までの自分に落とし前がつかないよ。 一人で戦ってきた自分に。) 唯は注文された品々を抱えて力の限り走った。 途中で弦がいくつか落ちたけど気にかけていられなかった。 すぐに律の元を離れないと頭がおかしくなりそうだったから。 でも涙は出なかった。もう枯れていた。 MAXバーガー いつもHTTのみんなで集まったハンバーガー屋だ。 そこの窓際の四人がけの席に秋山澪と中野梓は 座っていた。 澪「律の奴遅いな~。」 澪が店内の時計を眺めながら言う。 梓「律先輩のことだからどこかで道草でもくっているんじゃないですか?」 澪「そうかな~。」 紬「遅れちゃって、ごめんなさい。」 梓「あっ!ムギ先輩お疲れ様です。」 琴吹紬は高校二年の冬からここで働き始めて今でも働いていた。 今では前のように失敗することも無く、何でも卒なくこなすようになっていた。 今でバイト上がりらしい。 紬「りっちゃん来た?」 梓「いえ。まだ来ないんです。」 澪「あっ! 来た!」 澪が指差すほうに確かに律はいた。 だがしかし、どこか明らかに様子がおかしかった。 澪「どうしたんだよ律。 遅いぞ。」 いつものように澪が律に注意を促す。 律は千鳥足で店内に流れるように入ってきた。 律「わりぃ。」 明らかに声のトーンも低く、普段の律のものとはまるで違っていた。 紬「どうしたの、りっちゃん? 何かあったの?」 律「・・・・・」 律は黙り込み、しばしの静寂が続いた。 しばらくすると、律が不意に切り出した。 律「・・・さっきそこで唯に会ったんだ。」 梓「え!? じゃあ今日集まりこれで済んじゃうじゃないですか!」 どうやら今日の集まりはこの四人で唯のところにHTT再結成の話を 持って行くというものだったらしい。 梓「先輩喜んでましたか?」 梓が嬉しそうにたずねると、律はそのうなだれた首を横に振った。 律「もう私に関わるな、だってさ・・・・。」 紬「そんな・・・。」 澪「嘘だろ? 律! 唯がそんなこと言うはずないだろ。 あいつは誰よりもこのバンドが好きだったじゃないか。」 律「嘘じゃねぇよ!!」 突然大声を出した律に店内の客も驚いて律のほうを見た。 声を張った律の声は今にも泣き出しそうなほど震えていた。 律「唯、すげぇ怖かった・・・。 雰囲気もまるで違ったし、近くで見るまで本当に唯かもわからないくらい 変わっていた・・・・。」グスン 律は吐息混じりに言うと、とうとう泣き出してしまった。 三人は泣き続ける律をただ見ていることしかできなかった。 律「・・・・ごめん。」 律が泣き止んだのはそれから暫らくしてからだった。 梓が切り出す。 梓「誰か唯先輩と頻繁に連絡をとっていた人はいないんですか?」 紬「私はバイトに来るときたまに見かけたけど、いつも話しかけるほど時間に余裕が なくて・・・、でも近頃は丸っきり見なくなったわ・・・」 他は誰も反応は無かった。みんな下を向いて黙り込んでしまった。 確かに唯の大学は四人の大学のエリアと全くの間逆だった。 同じ街に住んでいるとはいえ、誰もここ何年かはまるで会っていなかった。 梓「そんな、じゃあ何もわからないじゃないですか・・・」 みんな頭を抱えてしまった。 その後もしばらくみんなで話し合ったが、打開策は無かった。 紬が切り出す。 紬「そうだ! 唯ちゃん家に行ってみるのはどうかしら? 唯ちゃんに直接は厳しくても、憂ちゃんになら話をきけるし。 あの二人すごく仲が良かったから、唯ちゃんも憂ちゃんになら 何か相談しているかもしれないし!」 澪「名案だな。」 梓「早速憂に連絡とってみますね。」 梓はかばんから携帯電話を取り出すと、憂の携帯の番号を押した。 梓「・・・・もしもし?憂?・・・いまから憂の家に行っても大丈夫? え?あ、ちょっと訊きたいことがあるの。 ・・・うん・・わかった・・・ありがとう・・・また後で。」 梓「大丈夫だそうです!」 紬「じゃあ行きましょう。」 律「澪、もう行くの?」 うなだれていた律が澪に尋ねた。 澪「行くぞ、立てるか?」 よろよろになりながらも立ち上がろうとする律を澪が支えた。 澪(あの律がこんなにショック受けてるなんて・・、どうしたんだ、唯は・・・) こうして四人は唯の家に向かった。 四人が店を出たあと四人と背中合わせに座っていた大学生がこぼした。 女A「聞いちゃった。」 2
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登録日:2014/08/25 (月曜日) 22 10 50 更新日:2021/03/29 Mon 07 29 45 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ED Velvet,Kodhy まんが日本昔ばなし アウト アニソン アヘ顔ダブルピース シュール 名曲 夜のとばりよ さようなら 所要時間3分以下の項目 歌舞伎町 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 音楽 アニメ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」第五話のエンディングテーマ。 作詞:mildsalt 作曲:福本公四郎 編曲:安本洋一郎 歌:Velvet.kodhy(ヴェルベット・コーディー)(=大多和 孝治) アニメ版の「わたモテ」では度々正規のエンディングではない、特別エンディングが使用される回があり、これはその一つ。 他のバージョンも往年の名曲が流れたりして十分にカオスなのだが、これはその中でも特にカオスな内容になっている。 まずアニメ喪5「モテないし、スキルアップしてみる」は新しいキャラ設定を探して模索するもこっちの話である 無感情キャラを目指してみるが単にいつもと変わらない生活なので失敗 ス○ーバックスコーヒーでクールに決めようとしてもやっぱり失敗 表情豊かな美少女キャラを演じようと試しにプリクラを一人でやっても酷い表情ばかり 仕事を始めてよく話せるようになったとか言うTVのキャバ嬢のインタビューを見てこの方向を目指すことを決めて練習し、現地(まあ歌舞伎町である)に下見に行く 実際の夜の街のケバケバしさにビビるあがるもこっちは帰りを心配して母の電話に安心し、帰宅することにした というところでこのEDが流れ始めるのであった。 歌舞伎町のような夜の街をイメージするようなシュールな歌詞で怪しげなお水の世界の表層を描写しつつ、「清純派(笑)」である自分はふさわしくないので帰ってしまおうあれは一夜の夢だったと涙目退散する様子を、Velvet,Kodhyが無駄に高い歌唱力で、オペラ風に歌い上げる。 そして、最もカオスなのはその映像で「まんが日本昔ばなし」のエンディングをイメージ……というか、そのまんまの内容(一部 手を抜いたのが動きがカクカクだったり色設定が雑だったりするが)で、全裸の小さいもこっちが歩き回り、とどめにもこっちのアヘ顔ダブルピースがどアップで挿入される。(元ネタで言うと一回目のでんぐり返ってバイバイするとこ) ちなみに、この映像の中でももこっちはぼっちである。元ネタのEDが友達と一緒の姿であるのとは対照的である… あまりの唐突さとシュールさで、視聴者の度肝を抜いた。 BD&DVD第3巻の初回特典のCDにはフルバージョンが収録されている。 ラストのサビ直前で夜の客引きを模したような部分が入ってる。謎リアリティ… 歌っているVelvet.kodhy氏は他にも喪2ED「夢想恋歌」や喪11ED「そこらの着ぐるみの風船と私」を歌っている。 普段はアコースティックバンドcheersのボーカル大多和孝治として活動しているが、時々他のアーティストやアニソンのバックコーラスをやったりしている。 別にクラシックの歌唱を勉強してた人ではないので素の声に戻さないようにするのが大変だったそうな 関連番組「モテないし、ニコ生ソロプレイするか」でも一度登場してこの曲を生披露していた。 橘田いずみにはちょっと邪魔されつつ二回も歌ってくれた。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 私そもそも清純派~♪こんなところは似合わない~♪あの時は吹いたわwww -- 名無しさん (2014-08-25 22 17 31) mother2のマジカントみたいだ -- 名無しさん (2018-07-09 05 53 41) 名前 コメント
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さようなら ザ・ベストテン(1989.10.05) A枠0'30″…ミサワホーム、ナリス化粧品、島津製作所、小林製薬、第一興商、P G B枠3'00″…SUNSTAR C枠1'00″…maZDa、住友生命、Nikon、花王、LIFIX、JR東日本 D枠1'30″…花王 0'30″…HITACHI※注1、KIRIN、ロッテ※注1、NISSAN(日産自動車) ※注1 クレジット表記は1'30″扱い
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大学の帰りだろうか、バッグの隙間からは勉強道具と参考書が見えていた。 唯は息を切らせながら和の腕をガシリと掴んだ。 唯「和ちゃん・・・・助けて・・」 今思えばなんであんなに必死の表情だった 唯に気づいてあげられなかったのだろうか。 それどころか、和は唯の手持ちのバッグの中身から、 唯が高校のときのように勉強を教えるように せがんでくるとだろういう勝手な予想を立てていた。 和(ここでまた甘えさせると、唯の為にならないし・・・ 自分も忙しいし・・・、ここはガツンと・・・) 和「唯! あんたずっと私に頼りすぎなの、 大学生なんだから少しは自分でも考えないとためにならないよ。」 和は冷たく言うとさっさとドアを閉めようとした。 この時、和は唯のためだと思うと、自分はいいことを しているという認識さえあった。 ガツッ すると唯は目に涙を浮かべながら、閉まるドアを押さえつける。 唯「待って・・・和ちゃん! お願い! 話だけでもきいてよぉ! もう和ちゃんしかいないんだよぉ・・・・」グスン 和「唯・・・やめてよ・・ドア閉まんないじゃない・・」 和(今日は特にしつこいわね・・・、泣くふりまでしちゃって・・) 和は唯の必死の抵抗を拒もうと必死にドアを内側に引いた。 今律たちの話しを聞いたうえで時期的に照合すると、 ちょうどそのころは唯がHTTの面々に初めてメールを 送って2週間が経ったあたりだった。 そんなこともは知らない和は唯にさらに言いつける。 和「唯! 私もう唯の面倒見切れないよ!」 唯「そんなぁ・・・和ちゃん・・」グスン 唯「・・・わかった、・・・もう一回澪ちゃんたちをあたるよ・・・」 唯はひどく寂しそうに呟いた。 和(澪たちをあたるのか・・・、でも軽音部のみんなもそれぞれ の勉強があると思うし・・・忙しいだろうな・・そうだっ!) 和は澪たちに気を利かせたつもりか、こんなことを言った。 和「そういえば、この前澪に会ったけど、『もう唯にかまっている時間は とてもないな』って忙しそうに言ってたわよ。 あ、あと他の軽音部のメンバーも同じようなこと言ってたわ。」 和(本当は澪には全然会っていないけど、きっと澪も大変だし、 あとこの子のためにもなることだし・・・一石二鳥ってやつね。) 唯「そ・・そんなぁ・・」 この嘘は唯にとって自分が完全にHTTのメンバーから 見捨てられたという決定打になった。 唯は自分の不安が決定的になったことに落胆し、 もう和に抵抗することもなく、おとなしくドアを閉めて帰路に着いた。 それから唯がHTTに連絡することは一度も無かった。 和(? 澪たちのこと言ったらすんなり帰っちゃったけど・・・ どうしたのかしら・・・?) 一方で和は唯をまた成長させてあげるきっかけをつくれたことに 満足感を覚えていた。 和(まぁ、唯のことだし・・今日は少し言いすぎだとしても 今度ケーキでも持っていって遊びにいったら、コロッと許して くれるわよね・・・・) 和はそんなことを思いながら再び部屋へ戻った。 そしてそれから和と唯が連絡を取ることもなかった。 和「私・・・なんてことを・・・」 和はその事件について話終えると再び冷静さを失い始めた。 澪「そんな・・・和が最後の一押しになっていたなんて・・・」 和「私・・唯がそんな風になってるなんて知らなくて・・・ あの時それを知っていたら・・・・・私、私・・・」グスン 和は悔しさを噛み締めるように言った。 何年も親友だった唯をこんな形で裏切ってしまうなんて・・・ 自分のくだらない嘘が今の唯を変えてしまったなんて・・ そう思うと悔しさとともに涙があふれていた。 すると、不意に 律「お前が、お前が唯にとどめをさしたようなもんだ! ・・・・ふざけんなぁ!!」 さっきまで冷静に和の話を聞いていたかのように思われた律が 唐突に目に涙を浮かべながら和の肩に掴みかかった。 律は和の肩をはげしく揺さぶりながら、怒声を浴びせる。 律「お前があそこであんな嘘つかなければ・・・・・ 唯は・・唯はあんな風にならなくてすんだかもしれないんだぞ・・! お前のせいだ・・・・お前の・・・」 和は律の罵声を聞いて、さらに泣きがエスカレートしていた。 今日一番激しく乱れる律に澪が強く言う。 澪「おい律!」 そう言うと澪は強引に和から律を引き剥がす。 澪「もうこれは一個人の責任の問題じゃないんだ! そもそも私たちだって例え一回のメールでも唯を無視したんだ! ここにいるみんなも、そして唯とつるんでるあいつらも・・・ 唯を囲んでいる全ての人が唯を変えてしまったんだ!」 場にはしばし静寂に包まれた。 律「そうだよなぁ・・・・ごめんな・・和・・」 しばらくすると律がポツりと言った。 和「・・こっちこそ・・・私これから唯を助けるために なんでもするわ! 何かあったら連絡くれない?」 和が決心したようにそう言うと、 その場にいた四人と連絡先を交換した。 またしばらくして五人の雰囲気がほころんできたところに、 不意に遠方から走ってきた黒塗りの車が止まる。 そして、運転席から大柄の男が降りてきた。 五人はただそれをかたずを飲み込んで見守る。 ようやくほころんだ場に一気に緊張の糸が張った。 紬「!・・・・斉藤」 その男は紬の家の執事である斉藤だった。 斉藤「すいませんお嬢様。 遅くになっても帰って来られないので 旦那様が心配されて・・。 私がお嬢様の携帯に搭載されているGPSを辿って、迎えに上がらせて いただきました。」 斉藤はそう言うと慣れた手つきで後部席のドアを開けた。 紬「じゃあそういうことだから・・・」 紬はそう言うと、車の後部座席に乗った。 斉藤が運転席に乗り込むと、車はさっさと走り去ってしまった。 梓「じゃあ私たちも帰りましょうか・・・」 そして、紬が帰ったのをきっかけに、他の面々もその場を後にした。 紬は車に揺られながら窓の外の遠方をじっと見ていた。 そして唐突に、 紬「ねぇ、斉藤? もしも三年間寄り添った仲間に、環境が 変わったとたんに誰も相手にしてくれなくなったらどう思う? 紬は寂しげに斉藤に尋ねる。 斉藤は変な質問だと思いながらも答えた。 斉藤「それは・・・・きっとすごく悲しいと思います。 私だったら、もう誰も信じられなくなるでしょう。」 紬はその答えを聞くと少し視線を落とした。 斉藤は不思議に思いながら、車を琴吹家へと急がせた。 紬が車に揺られている頃、唯は夜道を歩いていた。 いつもは先輩たちといっしょなので、大学のどこか空いている教室 でこっそり寝たり、先輩に強引に連れて行かれたよくわからない お店で一晩明かすこともあった。 だが今日は先輩たちは律たちを痛みつける計画で盛り上がって、 そこにいるのも不快だったの音楽室をこっそり抜け出し、 仕方なく久しぶりに家に向かっていた。 家への道を歩きながらこんなことを思う。 唯(憂は今の私の姿を見たらどんな風に思うだろうか。 ・・・いや、いいんだ。 あそこには私の寝床があるだけで、 憂なんて関係ないんだ。 もう、憂だって何を考えているか、信じられたもんじゃない。) それから、唯が自分の家に着いたのは数分後だった。 玄関先のライトは点いていなかったものの、玄関の鍵は開いていた。 ガチャ ドアを開くと懐かしい家のにおいがした。 唯はそんなことを感じながら、こっそりと靴を脱いで、二階に上がろうとする。 ガチャ ドアを開くと懐かしい家のにおいがした。 唯はそんなことを感じながら、こっそりと靴を脱いで、二階に上がろうとする。 唯「・・・・・」 コト・・・・コト・・・ 唯がこっそり階段を上がり、それがちょうど五段目に差し掛かったときだった。 ?「・・・・お姉ちゃん。」 唯 ! 唯が驚いて後ろに目をやると、一階の居間の電気が突然点いた。 これまで暗い中にいた唯が突然照らされる。 そこには唯を心配そうに見つめる憂の姿があった。 よく見ると憂の目の下にはクマができていた。 時計を見ると、時計は深夜の一時をまわっていた。 普段は十時に絶対就寝する憂にとって、深夜一時まで 起きていることはとても辛いものがあった。 それはよほど強い思いがないと到底できないものであった・・・。 唯は一瞬驚いたが、すぐに憂に背を向けた。 憂「今日は澪さんたちが来たの・・・・」 憂は唯に後姿に静かにうったえかけた。 だが唯にとってそれは既知の出来事だった。 そして唯は特に動じる様子も無く、憮然とした様子で階段を上がって行く。 憂「澪さんたちすごく反省して、泣いていたの・・・・。 お姉ちゃんに・・・取り返しのつかないことしちゃったって・・・。」 何ごともないようにその場を去ろうとする唯に憂な涙ながらに訴えた。 だがその訴えは唯に届くことは無く、むしろまた唯の中の悪意を育てるものとなった。 唯(もう澪ちゃんたちには関わろうと思わないのに、 それでもしつこく付きまとってくるなんて・・・・・ どうせまた私を苦しめようとしているんだ・・・・ どんなにいい顔していたって裏では何を考えているか 分かったものじゃないんだ・・・!) 悪意が渦巻き足を止める唯に憂がたたみ掛けるように言う。 憂「お姉ちゃん・・・・、私に何があったかちゃんと教えてよ! 私・・・お姉ちゃんを・・・助けたいの・・・!」 憂の目には涙が溜まっていたが、ここで泣き出しては何も 伝わらないと必死に泣き出すのをこらえていた。 そんな憂の姿も唯にとっては偽善者にしか映っていなかった。 どうせこいつも何か教えてもそれを澪たちに売って、 私を苦しめようとしているんだ・・・・。 唯「・・・憂、もういい加減にしてよ・・・・」 憂「・・・・え?」 唯「そうやっていつも偽善者面して・・・・・ 実は憂だってずっと私のこと面白がって、心の中ではいつもいつも 馬鹿にしてたんでしょ!」 憂「ち、違うよ! お姉ちゃん!・・・・・」 唯「来ないでよ!」 唯は寄ってくる憂にとっさに階段の窓に飾ってあった 鉄製の人形を投げつけた。 憂「うっ・・・・」 人形は憂の左手に直撃して、憂が左手に持っていたモノが 靴が置いてある土間に落ちた。 しかし、唯は人形が飛んでいった方向を見ることも無く急いで 二階へ上がると自分の部屋に入り、勢いよくドアを閉めた。 バン! ドアの閉まる音が玄関に寂しげに響く。 憂は人形が当たった左手を右手で覆いながら、しゃがみ込んでしまった。 憂「お姉ちゃん・・・・・。」 憂はもう泣くのを堪えることができなかった。 どうしてお姉ちゃんは私が知らない間にこんなに遠くへ行ってしまったの・・? もうあのときのお姉ちゃんには会えないの・・・? そんな憂の近くで、さっき憂の左手から 落ちたモノ――――――唯と憂の映る写真立、が が寂しげに転がっていた。 写真立のフレームのガラス部には大きなひびが入っていた。 唯は部屋へ戻るなりベッドに一直線に向かい、そして倒れこんだ。 暫らく使っていなかったせいかブワッとほこりがとぶ。 唯「・・・・・・・」 唯はそんなことを気にする様子も無くベッドに横顔を伏せながら、 何気なく部屋の中を見渡す。 真っ暗で死んだように静まりかえる部屋。 そんな中で唯の頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。 今日は様々な事が起こった。 律に楽器屋で出会い、HTTの再結成を持ちかけられた。 律を含むHTTメンバーが自分をHTTに戻すために動いていることを知った。 そしてそのHTTメンバーに自分は脅されたいたとはいえ暴言を吐いた。 ついさっきだが、憂と初めて喧嘩をした。 ・・・・・・・ ここ何年かまるで退屈な生活を送ってきた唯にとって、今日と いう日の密度は簡単に整理のつくものではなかった。 自分が今の澪たちを許すことができないのは事実だ。 もちろん自分を蔑んできたあの先輩も同じだ。 今の唯にとってただひとつ大切なものは過去の栄光だった。 だから自分は澪たちと距離を置くことで今から目を背け、 過去に浸り続けようと思った。 だからこそ、澪たちには自分に関わらないでほしかった。 そして先輩たちからは勿論逃げ出したかった。 だが先輩たちはアレを持っている。 今の唯にとってただ一つ大切なものを・・・・ そう思うと、思うように動くことはできなかった。 だが、唯には今のどうしようもないこの気持ちを満たしてくれる 何かが自分のそばにあるような気がしていた。 最高に幸せになれそうな・・・・、そして今の自分を変えられるような・・・ 唯「・・・・・・」 唯は混乱する頭の中で、必死にその答えを考え続けた。 チュン、チュン 唯「・・・・・!」 唯が気がつくと部屋のカーテンの隙間から、日の光が漏れていた。 どうやら昨日はあのまま寝たしまったらしい。 唯は相変わらずベッドに横顔を伏せたまま、呆然としていた。 ピンポーン 不意に玄関のチャイムが鳴る。 唯はどうせ憂が出るだろうと思い、当然のように動かなかった。 しばらくすると、階段をあがる音がする。 コンコン 唯の部屋にノックの音が響く。 憂「あの・・・・お姉ちゃん、和さんがいらしてるの・・・・ 玄関先でいいから少し話がしたいって・・・・」 唯には到底興味のない話だった。 あの時自分を裏切ったくせに今更何を・・・ いや。でもこれが自分を満たす答えを出すのにつながるかもしれない。 唯は直感的にそう思うと、ムクリと立ち上がり、部屋のドアを開けた。 ガチャ 憂 ! 憂はおそらく出てこないと思っていたのだろうか、とても 驚いた表情をしてドアの横で固まっていた。 唯はそんな様子の憂に目も暮れず、憮然とした様子で 階段を下りていった。 憂はそんな唯の気に触れないように 少し距離を置いて、静かに階段を下りた。 ガチャ 唯が玄関を開けると、目の前には一年ぶりに会った幼馴染の和 の姿があった。 手には何やらケーキのようなものをぶら下げている。 和「あ・・・あの・・唯に謝りたくて・・・ ・・あの時は・・助けを聞いてあげなくて・・・ごめん・・」 言葉を選びながらおどおどと話す和に、唯は何も感じることは無く、 憮然とした、冷え切った表情でただ見つめていた。 唯「・・・・・で?」 唯が冷たく言い放す。 あの時あんな形で自分を見放した奴が、調子よくなにを言ってるんだ。 唯には和の言葉は決して届いてはいなく、むしろ 火に油を注いだかのように唯の怒りを増長させるものとなった。 震えながら俯く和に唯が追い討ちをかけるように言う。 唯「今更なに調子よく言ってるの? あんたに私の何が分かるって言うの?」 唯は少し情的になりながら言うと、ドアを勢いよく閉めようとした。 和「待って!」 和が閉まるドアを押さえようと、必死に抵抗する。 このとき唯の頭の中である出来事が蘇る。 いつかのあの日、和が自分を見放した日も 皮肉にもこんな風にドアの前でもめていたことを。 だがもっとも、今ではその立場は全く逆だった。 唯「・・・・・」 唯が俯いたまま静かにドアを開ける。 それを見た和は最後の望みを託すように、いつかの唯のように 涙を浮かべて言った。 和「唯・・・・本当にあの時はごめんね・・・・ これほんの気持ちだけど・・・・」 唯は震えながらケーキを差し出す和に冷たく言い捨てた。 唯「わたしずっとあんたのこと大嫌いだったの。 もう二度と顔を見せないでくれるかな?」 ガタン! 唯はそう言うと、勢いよくドアを閉めた。 5
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おはよう、そしてさようなら 作者:ぴぴぴ◆9sbT5rhuJU おはよう、そしてさようなら。 BGM テンション高めの曲。それかフランスっぽいの。 朝、俺(私)は覚醒した。 するとぼやけた頭が次第に鮮明になっていく。 そうして車のエンジンをかけたように、俺(私)の頭がスピードを上げて回転する。 意識もはっきりしてきて、視界も徐々に開けていった。 そしてこれから約三時間。180分という長い時間をかけて、俺(私)の脳は起動する。 はずだった。 だがノー。俺(私)はそれを拒絶する。 別に起きることなど望んではいない。 安らかな眠り。 俺(私)が望んでいるのはただ、ただそれだけだ。 ならば気に留めることもない。存分に惰眠を貪ろうじゃないか。 A01「おはよう。そして――」 A02「さようなら」 そう言ってから瞼を閉じた。 だがしかし、何故か眠れない。 いつもはすぐに心地よい眠気が俺(私)の意識を深いところへと連れ去ってくれるはずなんだが……。 何だか妙に目がさえている。体の調子でも悪いのだろうか。 別におかしいところはないのだけれど。 とりあえずもう一回寝てみるか。 待て、全然寝れないぞ。 こんなにも睡眠を欲していると言うのに、気分が悪いな。 しかし、寝れない睡眠の時間ほど退屈なものはない。 このまま寝れないならばいっそ起きるとしよう。 効果音 ベッドから起き上がる音。(なければカットでいいです) ああ、頬を伝うこの悲しい雫は……。 A03「おはよう。(泣くような感じで)そして――」 A04「さようなら(凄く悔しそうな感じで)」 効果音 遠ざかっていく足音 そうして、俺は心地よい朝とベッドに別れを告げた。 【あとがき】 朗読祭りの為に。展開速いです。
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257 名前:さようなら、文挙殿 1/4 投稿日:2006/08/26(土) 22 35 40 「文挙殿、お久しぶりです。この世界でお会いするのは初めてですね」 孔融は無言で頷いた。この男は…荀文若。 名門荀家の俊才として華々しい栄華に包まれていた男。 朝廷で、私的な場で、幾度か顔を合わせて会話を交わし、表面上は友好的な態度を取っていた。 しかし、孔融は彼を嫌っていた。 漢室に忠誠を誓うように見せて、その実逆臣曹操を補佐し簒奪に導く偽善者と見ていたからだ。 しかしそれも今では昔のこと。 己の感情なぞこの珍奇な世界では何の役にも立たぬであろう。 「……これは文若殿、久しいですな」 258 名前:さようなら、文挙殿 2/4 投稿日:2006/08/26(土) 22 36 14 禰衡は相変わらず奇天烈な行動を取りたがった。 木から下りてきたと思ったら、続けて川へと飛び込んだのだ。 派手な水しぶきを上げて、変人は水中へと潜り込む。 「腹が減ったではないか!」 奴は明るくそう叫んだ。 「私は魚を捕るぞ!」 「それは楽しみだ。ついでに私の分も取ってくれ」 「無論だとも。火を起こす準備をしておけよ」 「しかしお前、脇腹の傷は大丈夫なのか?」 返事は無い。……相変わらず無茶をする奴だ。 小枝を集め、摩擦を起こして火を起こそうと試みた。 悪戦苦闘するうちになんとか小さな炎を出現させることに成功する。 細い煙が雨上がりの空を棚引く様をぼんやりと眺めていると、 背後から声をかけられたのだ。 そう、荀文若に。 259 名前:さようなら、文挙殿 3/4 投稿日:2006/08/26(土) 22 36 51 「何をしておられるのですか?」 うっすらと笑い、彼は問う。 「見ての通り火を起こしている」 「何のために? 貴殿はおひとりですか?」 涼やかな表情を崩さぬ男だった。 彼の主が喜怒哀楽の激しい性質だったのとは対照的に、 どのような事が起こっても常に冷静さを保つのが彼だった。 今も変わらぬその穏やかな表情……しかしどこか違和感を覚える。 狂気めいた何かが、その奥に潜んでいるようにも思え、孔融は思わず肩を震わせた。 「ひとりだ」 胸騒ぎがした。頭ががんがんと痛む。 無意識に嘘をついたが、彼は気にする様子もなく微笑んだ。 「曹操様の居場所をご存じですか?」 「は? 知るわけないだろう」 「……そうですか」 260 名前:さようなら、文挙殿 4/4 投稿日:2006/08/26(土) 22 38 33 撃たれたと気がついた時、己の視線は空に向かっていた。 雨上がりの澄んだ空に細く棚引く煙。 「うふふ、仲尼殿の末孫の最期がこれとは哀れですね。 ……貴殿には真剣さが足りません。 いつだって、世を茶化すことしか考えていなかった。 貴殿の独りよがりの傲岸さ、私は嫌いです」 「何を、言っているのだ」 「おや、未だ言葉を発せられるとは貴殿もなかなかしぶといですね。 うふふ……血が……綺麗です。 外側がどんなに唾棄すべき汚れにまみれていたとしても、 体内を流れるものは、実に鮮やかですね」 禰衡、来るな。 こちらには来るな。 物音に気が付いて戻ってきたが最期、お前まで殺されてしまう。 彼は、彼は狂人だ。 間違いなく狂っている。 「さようなら、文挙殿」 銃声がもう一度響いた。 【孔融 死亡確認】 261 名前:無名武将@お腹せっぷく 投稿日:2006/08/26(土) 22 39 13 @荀イク[洗脳されている?] 現在地 豫州 【ガリルAR(ワイヤーカッターと栓抜きつきのアサルトライフル)、刺身包丁】 ※劉備、曹操、孫権を中心に、無差別に殺戮を望んでいます。 ※また、ゲームに乗らない者を狙います。 積極的にゲームに参加している者は殺しません。 殺意はありますが冷静です。 ※取りあえずは呉に向かうようです。 ※農業用ショベルはその場に放置しました。 現在工事中解散 @禰衡[脇腹負傷]【農業用スコップ】 ※現在禰衡は素っ裸で水中で魚を捕っています。
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占領戦のコツ 1stステップ~初級~ いつから占領戦を始めるか ☆占領戦はLv25から参加可能なシステムになっています。が、、、 占領戦の特定のマップを支配すると、その陣営内の全てのプレイヤーにミッション等での獲得経験値+5%などの特典がつきます。 その為もあって、勝手気ままに好きなように参戦する(=勝ちに貢献できない)プレイは歓迎されません。 そして、現在の占領戦はかなり陣営内での連携、やり方が確立してきています。 ある程度のレベル、占領戦の知識が揃わないうちは参戦しないほうがいいかもしれません。 ☆ HitSky ダン連 Wiki* などを参考にしたり、占領戦に活発な飛行団に入ってみましょう。 ★推奨はLv42以上です(対地速攻に適した急降下爆撃機が作れるようになります) 参戦する場所と機体を選ぶ ☆マップの種類を知ろう。 占領戦には3種類のマップがあります。 1)対地or対艦の攻撃or防衛マップ 2)対地or対艦の攻撃競争のマップ 3)制空権奪取(撃墜のし合い) これらは、1)が一番易しく、3)が一番高難度です。 まずは、対地or対艦の攻撃or防衛マップに参加してみましょう。 マップの種類は HitSky ダン連 Wiki* に詳しく出ています。 ★選ぶ機体は、速度が出来るだけ速い爆撃機にしましょう。 ※占領戦の各マップの種類や推奨機種などは、 HIS ダンケルク枢軸wikiのこちらのページ にとても良くまとまっています。 参考にするといいと思います。 占領戦での飛び方 ☆速度が大切です。装備は速度を重視しましょう。 ☆レーダーを見て、仲間といつも固まっていましょう。 ★最後まで生き残りましょう。6回死んだら、貴方の撃墜カウントは0になってしまいます。 とにかく慣れる ☆たくさん出撃して慣れましょう。 ☆よく見る味方、敵、有名なパイロットなどを覚えてみましょう。 ★占領戦の各マップの種類を覚える位になったら1stステップ終了です。 2ndステップ~中級~ 戦術の基本~開戦は同時3箇所まで~ 「待機」の感覚を知ろう 小技を知ろう~敵の色に染まっているマップも通り抜けられる~ 3rdステップ~上級~ 制空戦を制覇しよう 高度な戦術、連携を身につけよう 4thステップ~Aceを狙え~ 占領戦の極め道 →トップページに戻る